見積もり書の取り方

見積もり書の取り方

住宅リフォームの賢い見積もり書の取り方

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ポイント1
  • 水廻りリフォームの工事代金の目安
  • リフォームするときの心構え
 
 
ポイント2
  • リフォーム会社選びの基本
  • 施工業者について
 
 
ポイント3
  • 電話で金額を確認するのはNG
  • 実際の見積もり依頼の正しい方法
 
 
ポイント4
  • リフォーム契約約款等について
  • 常に法律は変わる
 
 

 

見積を取る前にやっておくべき事

水廻りリフォームの工事代金の目安

おおよその見積もり金額は把握する

リフォームするのが初めてで、まったく金額の予想がつかない方はあらかじめカタログなどで確認します。ユニットバス、キッチンなどの定価は一般的なもので100万円前後がカタログ値として表記されています。

 

壁付けI型キッチンの例
  • システムキッチンとしては仕様が最低のセットで60万円程度。
  • 中堅のグレードでカタログでお勧めされている仕様で100万円前後。
  • 仕様を豪華にした場合のフルセットで130万円。

 

あくまでも目安ですが、各メーカーがランク付けとしては、同じようなグレード帯を示し、その中で同じような価格帯であると言えます。この定価から値引きがあり、必要な工事代金をプラスすると、おおよそ、設備機器の定価が「工事代金込みの総支払額程度」である。「目安」を持っていて頂ければ、見積書を見てビックリする事はないと思います。

 

リフォーム会社に仕様を伝え、すべて任せて見積依頼を取ったからといって、必ず希望した商品になるとは限りません。ある程度、最低限カタログには目を通して、おおまかな商品の概要は掴んでおくようにします。

 

リフォームするときの心構え

どこをどのように工事したいか。(キッチンを対面になど)

この段階では建物の構造的に出来る出来ないは関係ありません。希望を伝えれるよう考えてください。リフォーム会社は現地調査の時点でお客様にご希望をアンケートします。

 

その際にしっかり伝える事が出来ないと希望の見積が出てきません。簡単な間取り図を描いて準備しておくと便利です。数社に見積依頼をする場合でも同じ間取り図を基に見積する為価格の比較がしやすくなります。

 

希望商品を考える

これはキッチンで言うと食器洗い乾燥機など、お風呂で言うと浴室乾燥機などです。キッチンに食洗機を付けると付けないでは大きく金額が変わります。商品代・給排水工事・電気工事がかかってくるためです。

 

なのであらかじめ希望商品を決めておく事が予算オーバーしない方法の1つです。上記を事前に考え準備する事で「お客様発信」の見積依頼ができます。数社に見積依頼された場合でも同条件の見積が提出されると思います。だから比較がしやすいです。

 

現地調査をし、リフォーム会社のプランをみて考えるでは基本が「リフォーム会社発信」のリフォームになってしまいます。リフォームは大きな買い物です。お客様の家です。お客様が発信者になる事が納得リフォームには必須です。さらにお客様発信になる努力をする事が納得・満足を生むリフォームにつながります。

 

メーカーショールーム巡りの必要性

各メーカーで様々な特徴があります。見た目はどのメーカーもよく似ていますが。キッチンで言うと「扉カラー」「引出がどこまで引き出せるか」などがあります。見積を依頼する前に事前にショールームに行き商品を決める事が納得を生むと思います。

 

なぜならメーカーショールームでは案内スタッフの方が現物の前で商品説明をしてくれます。ショールームでは商品を手に取り体感できます。寸法などは気にしなくて大丈夫です。どの商品でリフォームしたいのかを事前に決める事が出来ます。

 

「どこがお客様発信なのか?」

 

事前にショールームに行く事によりどのメーカーの商品でリフォームしたいのか決まります。すると見積依頼時に「この商品でこうして欲しい」と一歩進んだ見積依頼が出来ます。見積を貰ってからその商品を見に行く場合では、リフォーム会社目線で見積されてるメーカーで色や機能を確認し、選択する事になるからです。

  • 「リフォーム会社の取扱いやすいメーカー」
  • 「その中でお客様が商品選びをしている」

これでは「リフォーム会社発信」になってしまします。大きな買い物です。このお客様のひと手間が納得・満足に繋がります。リフォーム会社とは「お客様が出来ない事(知識や技術)をサポートする会社」という事です。

 

「お客様自身で家のリフォーム」という気持ちでリフォームを成功させてください。

 

施工業者の選び方

リフォーム会社選びの基本

リフォーム会社選びは、現地調査の時から判断する

相手の顔をみて話をするとその人の雰囲気で印象が変わる事があります。「何が言いたいか?」それはリフォームは長くなると何か月もかかります。その間その人と色々な話をするという事です。

 

満足リフォームを成功させる為にはパートナーとなるリフォーム会社の担当にお客様がご希望や不満や相談など何でも話が出来る存在で居て貰う必要があります。それをイメージし、リフォーム会社選びの参考にすればと思います。

 

「この人(担当)に相談しながらリフォームを成功させたい」と思えたらリフォーム会社は決まりです。

 

施工業者について

人を見れば会社がわかる
  • ライフスタイルの事を細部にわたって聞いてくれるか
  • 工事内容・価格に無駄のない提案、見積もりになっているか

良心的な施工とは「自分の家だったらどうするか。」を考えて施工するものです。そう感じられる施工店であるかどうかは、「現場調査の段階」、「初めの電話対応」などで意識していれば読み取れていくものです。雑な業者はすべてにわたって雑な面が見え隠れします。そういったことは隠すことができません。

 

最後は会社というより人を選ぶことになります。

 

手前ごとですが私も、完璧ではありません。しかしお客さんに満足していただけるよう、商品知識、プランの提案力、現場管理能力、施工計画能力クレームに対する処理能力等を磨いていきたいと思っています。

 

このような建築知識を含めた膨大な知識量に対する絶対的な能力が、優れたお客様対応を可能にする基本だと考えてています。それが満足リフォームです。

 

地場の工務店

メリット

 
  • 近くにある工務店なので何となく安心できる。
  • 元大工さんなど職人から起業しているケースが多いので技術的知識が豊富。
  • ご近所さんからの工務店の噂話など情報収集がし易い。
  • 近いので何か問題が発生しても対応は早い。

デメリット

 
  • 一度見積依頼をするとご近所という事もあり断りにくい。
  • 工事の不満を言いにくい。(金額交渉など)

 

設計事務所

メリット

 
  • 斬新なプランを提案してくれる。(オシャレな店舗のような)
  • 建築の法律に詳しいので、安心。

デメリット

 
  • デザイン優先のプランニングが多い。
  • 現場工事監理には基本タッチせず下請け工務店に任せてしまう。
  • 規格品をあまり使わず、別注品を使う事が多い。工事金額が高額になる。

 

一般の法人リフォーム会社

メリット

 
  • 希望商品をベースにプランを考えてくれる。
  • 現場調査から工事完了まで基本1人の担当者が窓口になってくれる。

デメリット

 
  • 工事内容で得意・不得意がある。
    外壁塗装が得意。水廻りのリフォームが得意。など
  • 営業マンに月のノルマがあり、お客様に工事の開始や完了を急がせたりする。

 

中規模のハウスメーカーもどき!

メリット

 
  • 新聞チラシの広告で一番目にする販売体系で、セットプランで比較しやすい。
    (まず間違いなくチラシ金額で納まらない確立が一番高いので注意!)
  • 単体の小さな補修までチラシに掲載される事が多くヒットすれば利用価値がある。追加工事になるので注意!

デメリット

 
  • 私の経験の中で、この販売体系の営業マンが一番建築知識に乏しい。
  • 営業が限りなく、しつこい!夜中でも営業の電話が鳴るので覚悟の必要あり。
  • 中途半端なショールームを構える店舗が多く、展示品のプランをやたら勧める!
    (利益率の大きい商品を売りたい傾向が一番高い)
  • 会社経営での販売、維持系費一番高い販売体系
見破る方法!!

求人広告を確認して下さい。1年中募集しています。特に建築工事未経験でも努力次第で月収80万円などと掲載されています。

 

大企業である有名ハウスメーカー

メリット

 
  • ネームバリューがあるので安心。まず会社が無くなる事はない。
  • リフォームローン等の提携が豊富。

デメリット

 
  • 工事金額が割高。見積・営業・現場管理全てが分業されている為
  • 工事内容の食い違いなど誰に言ったら良いのか分からない。
  • 仕様が決まっている為、自分の気に入った商品を使えない場合がある。

 

見積の依頼の仕方

電話で金額を確認するのはNG

電話やメールでの見積もりは時間の無駄

金額が聞けてもアテにならない金額です。基礎知識編でも説明しましたがリフォームは必要な工事内容が1件1件違います。8万円と聞けても8万円〜と理解する法が良いでしょう。リフォームに関係する調査には時間がかかります。ご希望などを聞く時間も必要になります。

 

2時間ほど必要になったりもします。3時から用事があるのに2時から現地調査をしてしまとお客様がバタバタしてしまう事になります。またしっかり調査出来なかったり、ご希望が伝えれなかったりと見積に不備が出る可能性も高くなります。

 

なので半日位時間を作ってしっかりリフォーム会社様に調査してもらう事が大事です。その時はリフォームする以外の場所(隣の部屋など)に入らせて頂くこともありますので、急に入られると困る場所等は事前に入る事が出来るように準備しておく事も忘れないでください。

 

実際の見積もり依頼の正しい方法

競争させる会社を決定する

施工業者の選び方でまずリフォーム会社の形態を選択したら、なるべく同じ形態同士で相見積もりを取る。例えば合い見積もりで、ハウスメーカーと地場工務店を競争させても意味がありません!

 

見積もり依頼の適切な件数
3件から5件が妥当だと考えられます。
  • 地場の工務店2件
  • 設計事務所2件
見積書の細かい項目の金額は突っ込むべからず

工務店の見積には沢山の項目に分かれてます。(お客様発信の見積依頼が前提)でも正直お客様が気になるのは合計金額だけでしょう。なぜなら見ても業界用語ばかりでサッパリって感じだからだと思います。それでOKです。1つ1つなど気にすることはありません。

 

例えばトイレのクロスをこれにしたら幾ら下がりますか〜?50畳のトイレなら話は別ですが、一般的トイレの大きさなら下がっても数百円くらいでしょう。この方法ではきっと満足リフォームにはなりません。合計金額で考える事が満足リフォーム成功の秘訣です。お客様から質問された一例です。

 

他のリフォーム内容が決まっている中で、もう少しコストを抑えたい。

 

この工事をやめた場合どの位価格下がりますか〜?と質問。皆さんもコストダウンしたい場合“この方法”を工務店に相談するでしょう。答えは思っているほど下がりません。極端に1階2階のリフォームを1階だけにする場合等は別ですが、一部を取りやめる”という場合は下がりません。それはやめた場合でも別の工事が出てくる為です。

 

和室から洋室化で押入れからクローゼットにするのを止めた場合。当然商品代はなくなります。しかし押入襖の柄も洋風に変えないとダメです。白木調の枠も洋風に塗装しないとダメです。など他の工事が出てきます。クローゼットの商品代位が下がると思うのが正解でしょう。中途半端な妥協は禁物!後で後悔する!

 

細かい見積内容での値交渉は禁物!
  • やりたい事は妥協せず全体の金額で工務店に全力で交渉する事!
  • そしてお客様のリフォームの思いを全力で工務店に伝える事!

すると妥協ではない別の方法の提案があったり、お客様の思いに共感し値引きをしてくれたりがあるでしょう。

 

工事価格を安くするコツ

1番のポイントは「無駄をなくす事」です。今は便利な商品が沢山あります。例をあげますとキッチンでは食器洗い乾燥機などです。食器洗い乾燥機は本当に必要ですか。良い点とすれば手洗いに比べ節水できる事や一度に5〜6人分の食器が洗える事です。

 

あと機械が洗うので家事の手間が省けます。お忙しい方にはピッタリかもしれません。2人でお住まいの場合はどうでしょうか。夕食だけの食器で食洗機を運転した場合、本当に節水になっているのでしょうか。

 

食洗機では洗えない物もあります。

食器をあらかじめつけ置きし水洗いしてから入れないとダメな物もあります。当然節水でも電気代はかかります。各ご家庭に「本当に必要なのか」を想像・お話合いを頂くことが工事価格を安くする近道です。

 

契約前の最後の確認事項

リフォーム契約約款等

書類の確認
  • 保険、補償関係の有無等
  • 契約書についての説明
  • 疑問に対する納得

 

常に法律は変わる

契約書の確認

一定規模以上の改築工事は建築士の説明が必要
法改正で300u以上の書類関係の規制